NECは 2.7 インチのカラー液晶および 30GB HDD を搭載したマルチメディアプレーヤ「VoToL(ヴォトル)」を3月下旬より発売開始するそうです。
ただし直販サイトの「NEC Direct」でのみ販売され、価格は39,900円。
VoToLは、化粧瓶風のデザインが特徴のモバイルAVプレーヤー。「大人の男女の携帯嗜好品」をコンセプトに、高級感やモノとしての愛着などを重視してデザインされている。VoToLは、Visual On-demand Tool Of Lifeの略称。
1.8インチ30GB HDDを搭載し、液晶ディスプレイは2.7型/320×240ドット。動画ファイルはMPEG-2/MPEG-4(SP/ASP)/WMV(DRM10) の再生が可能で、DivXについてはソフトウェアバージョンアップでの対応を検討しているという。
また、音楽再生はMP3/WMA(DRM10)/WAV/Ogg Vorbis/AACに対応、静止画はJPEG/GIF/PNG/BMPをサポートしている。ビデオや音楽の転送は付属の連携ソフト「VoToL Link」を利用し、フォルダ内のファイルを同期できる。
ついに NEC がポータブルオーディオの分野に参入しましたね。
ちょっと遅いような気もしますが、その分いろいろな機能を詰め込んできました。
・音楽再生
・動画再生
・静止画表示
・テキスト表示
・旅行英会話の音声翻訳機能(!)
■ ボディ
ボディは化粧瓶をイメージしたそうで、上部のキャップ風コントローラと大きな液晶画面が目を引きます。
サイズは 2.7インチの QVGA(320x240ドット、6万5,536色)だそうですが、せっかく大画面かつ動画再生対応なのですから VGA(640x480ドット)にした方が良かったのではないかな、とか個人的に思ってみたり。
まぁこのあたりはコストやバッテリ持続時間とかの兼ね合いもありますから仕方ないかもしれませんし、携帯機種にそんな高精細なのは不要と言う意見もあるでしょうから。
(あれ? そもそもまだこのサイズでの VGA って実用化されてなかったかな?)
充電中は電池残量にあわせて液晶画面の水かさ表示が変化。さらに、音に反応してディスプレイ上の水が揺れ、揺れ方に応じた水の音を再生するなどの工夫で、高級感を演出している。
個人的にこういうムダな遊び心(褒め言葉)は好きですね。
今までたいていの機種が充電中は電池マークを表示させていただけですから(そうでない機種もあるかもしれませんが)。
また、SD カードスロットを内蔵しているとのこと。
だからちょっと厚めのボディなのかな?
■ 音楽再生
対応フォーマットが国産機種にしては意外に豊富で驚きました。
「MP3」「WMA(DRM10)」「WAV」は当然としても「Ogg Vorbis」と「AAC」に両対応したプレーヤなんて今まで存在したのでしょうか?
「Ogg Vorbis」自体は普及してるとは言い難い(というか言えない)のですが、gigabeat に乗り換えるまで「Ogg Vorbis」メインで音楽ファイルを作成していた身としてはとても興味のひかれるところです。
「AAC」についてはiTunes Music Storeで購入した「DRM付きAAC」は非対応のようですね。まぁこればかりは「あちら」の都合なので仕方ないのですが。
■ 動画再生
MPEG-2 対応が目玉ですね。
もちろんクリエイティブの「ZEN VISION:M」などでも対応していますが、たいてい HDD/DVD レコーダが MPEG-2 で録画している関係上、MPEG-4 などに変換せずに持ち出せるのはとても魅力的ですね。
わざわざ持ち出すだけのために変換に時間をとられたくないですから。
ちなみに DivX も対応予定とのこと。
■ 静止画表示&テキスト表示
本体に SD カードスロットを備えているため、SD カードを使用するデジカメとの連携が簡単になりますね。
gigabeat などは連携ができるといってもケーブルが必要でしたから、カードの差し替えだけで連携できればこれ以上なく簡単に画像の交換ができるのではないかと。
対応フォーマットも「GIF」「JPEG」「BMP」「PNG」と代表的なものは網羅しています。
テキスト表示の方は――もうここまで来たら Word や Excel、PDF のデータも開けたらよかったのに(苦笑
■ 旅行英会話の音声翻訳機能
……えーと。
なんかそのうち辞書機能とか地図機能とかを搭載したポータブルプレーヤとか出てきそうですね(苦笑
とまぁ、いろいろな機能がてんこ盛りなプレーヤです。
これでもう少しボディが薄ければ思わず衝動買いしてしまうかもしれませんが(笑)、惜しむらくは直販サイト「NEC Direct」でしか販売しないと言うこと。
東芝の「gigashot」みたいにまずはモニター販売をして、それから一般販売に切り替える作戦なのかもしれませんが、まずは実際に手にとって見てみたいですからねぇ。
■ 追記
さっそく AV Watch にレビュー記事が掲載されていますね。
どうやら操作性に難ありのようですが。